SL機関車が走る
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郷愁のロマンと夢が溢れる SL―大井川鐡道

投稿日:2016.2.8
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和室の中に扇風機が一台
メスカリン佐々木

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郷愁のロマンと夢が溢れる SL―大井川鐡道

SL機関車が走る

SL が魅力的な理由

「石炭を食べ、水を飲み、おなかの中で真っ赤に燃やしてエネルギーにし、息せき切って走る」ところが生き物と例えられることも多い SL(蒸気機関車)。さらにいえば、人間にもっとも近い機械だとよく言われています。先端は頭のような丸い形、プレートは目、煙室戸ハンドルが鼻、動輪をつなげている連結棒は、まるで人の腕が前後に振られているようです。世の中にはさまざまな乗り物がありますが、SL ほど擬人化しやすいものもありません。「きかんしゃトーマス」や「きかんしゃやえもん」などがいい例ですね。こうやって、人になぞらえることが多い特徴が、老若男女にとって魅力的に映るのではないでしょうか。人は、人ががんばる姿を応援したくなるものですから。

SL機関車の前

SL 動態保存のパイオニアである大井川鐡道

今でこそ全国のいろいろな地域で SL が運転されていますが、それは大井川鐡道の偉業のおかげと言われています。大井川鐡道は日本における SL 動態保存のパイオニアなのです。「蒸気機関車は歴史的文化遺産」と位置づけ、その保存に努めています。SL は、冬の一時期を除けば 1 年を通じて運行されていて、行楽シーズンの週末は 3 往復する日もあるほどです(ふつうは 1 往復のみ)。こういった大井川鐡道の活動のおかげで、ほかの地域でも今日 SL が運行されているのです。

大井川鐡道の路線は、その名のとおり静岡県に流れる大井川に沿って走っています。東海道本線の金谷駅と千頭駅を結ぶ大井本線と、大井川のさらに上流にある井川駅までの井川線からなっています(2015 年 8 月現在、井川線 接岨峡温泉〜井川は土砂崩れのため、運転を見合わせております)。大井川本線の全長は 39.5km、井川線の全長は 25.5km で、所要時間は約 3 時間になります。奥大井の渓谷の美しさは鉄道で旅する人たちの大きな魅力の一つです。

SL が走るのは大井川本線のみです。千頭駅で一度下車し、乗り換えます。ちなみに、その先の井川線は「南アルプスあぷとライン」と呼ばれていて、日本唯一のアプト式という急勾配を進む区間としてファンに人気がある路線の一つです。

SL機関車を見る父と子供

大人にも、子どもにも魅力です

SL を目の当たりにすると、黒くどっしりとしたボディの重厚さに圧倒されます。現代の電車がとてもシャープな印象があるためか、SL には凛とした威厳を感じます。現在、大井川鐡道で運行されている蒸気機関車は 4 台もあり、すべてが昭和 10 年代の製造で、歴史の重みが伝わってきます。

機関車が従えているこげ茶色の客車も昭和 10 年代から 20 年代に製造されたもので、かつて東海道線をはじめ広く使われていたそうです。板張りの床、木枠の座席、手動で開け閉めするドア、ニス塗りの車内壁や丸い形をした天井。そのすべてに懐かしさと年季が感じとれ、乗っていると当時の人々の気持ちが伝わってくるようなワクワクした気持ちになれるのではないでしょうか。

車内では SL おじさん、SL おばさんが車内放送で列車や沿線のガイドをしてくれます。ハーモニカや冴える歌声も差し込みながら、SL の旅を盛りあげてくれます。その名調子や名演奏に懐かしさを感じて、惹きこまれていきながら終点千頭までの旅は続きます。

気持ちも心も昔へ旅立つSLの魅力はいかがでしたでしょうか。ここではほんの一部分を紹介していますが、その存在自体に言葉では表せない魅力が詰まっています。ぜひその目で確かめてください。

最後になりますが、大井川鐡道にはもう一つお楽しみがあります。それは、こどもに大人気のトーマス号です。2014 年から運行が始まりましたが、すぐに予約が埋まってしまうほどの大人気。2015 年には赤が眩しいジェームス号も加わりました。また、運行日にはトーマスフェアが開催されていて、ヒロやパーシーも一緒に記念撮影ができます。小さなお子さまにとっては夢のような時が過ごせます。

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和室の中に扇風機が一台

新聞記者、雑誌編集を経てフリーランスに。現在はグルメ、旅、釣りが主戦場。

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