椿の花
伊豆七島

椿の段々畑を見に行こう

投稿日:2016.3.14
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椿の段々畑を見に行こう

椿の花

椿の島、利島へ

椿は昔から日本人に親しまれてきた植物で、古くは日本書紀に記録が残されているほどです。また品種改良しやすい植物として日本の色々な地域で様々な品種があり、特に江戸時代は、江戸の将軍や肥後や加賀の大名、京都の公家などが園芸として好んだことから、庶民にも流行っていったようです。その中で、江戸椿の生産地として有名なのが東京都伊豆諸島の一つ利島です。なぜ利島で椿が有名になったかというと、資源の限られた中で安定して発展した産業が椿産業だったのです。そして産業が発展していく中で、椿の実が雨などで流れ落ちないようにするために出来たのが段々畑でした。島の80%を常緑樹である椿が覆っているため、紅葉や落ち葉などの日本らしい四季を感じることは難しいですが、冬に花を咲かせ夏に実を結び秋には実が落ちるという利島の椿ならではの四季の感じ方があります。利島へのアクセスは、東京竹芝から大型客船を利用するか、下田からフェリーを利用する手段があります。

椿の花

一面が鮮やかな赤色の世界

利島は20万本の椿があり、島のほとんどが椿に覆われている、世界でも類を見ない椿の島です。日本には椿の仲間が約200種類以上存在すると言われていますが、利島にはヤブツバキという種類の椿があり、伊豆諸島の他の島の椿もこの種類です。ヤブツバキは白や赤のまだらの花を咲かす観賞用の椿と違い、深紅の花びらを持ちます。冬に花を咲かせた椿は2月下旬から3月にかけて落花します。島の80%が椿に覆われているため、この地面一面に落ちた椿の花びらが島全体を赤一色に彩ります。これが俗に「椿の絨毯」と称され、この時期は椿の花が敷き詰められた美しい景色を鑑賞しに遠くから足を運ぶ観光客で賑わいます。花が落ちた後は夏から秋にかけて油を十分に含んだ実になります。そして秋に落とす実を拾い集めて工場に運び、椿油を作るための工程を経て春先に椿油になります。この島の椿農家の人達はこのような一年を通して椿と一緒に生活をして、そして利島の椿産業を支えています。

椿の実

お土産にもいかがでしょうか?無農薬の椿油

利島の椿産業の要である椿油は全国の生産量の60%近いシェアを持っています。これは島の80%が椿で覆われていて「椿の島」と呼ばれる利島が椿産業をここまで昇華させたことが大きいです。この利島産の特徴は、島内において農薬・化学肥料等をいっさい使わずに栽培された椿の実を使用していて、島の精油工場で搾油精製から瓶詰めまで行っているところです。また利島には2種類の椿油がありますが、その違いは製造過程にあります。一つは椿の実の搾油から脱酸処理を行い、ろ過の処理を施した脱酸油という製造過程で作られていて、純粋椿油として髪や肌のお手入れから食用まであらゆる用途に使うことができます。もう一つは、脱酸油の工程にもう一手間を加えて脱色脱臭処理を行って製造する脱色脱臭油という製造過程で、主に肌や髪の毛の手入れ用のスキンオイルとして使うことができます。江戸時代には年貢の代わりとして幕府に上納されていたと伝えられるほど歴史と伝統に裏打ちされた確かな製品なのです。

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塀の上に座っている猫

子供を持つ専業主婦。子供も独り立ちし自身の時間が取れるようになったので、今までなかなか行けなかった旅行を楽しんでいます。家族で楽しい思い出づくりをするための、ちょっとしたコツを皆さんにお伝えしたいです。

椿の花

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