このポイントを抑えれば、ゲレンデに向かう運転もばっちり!
『雪道の運転は怖い』
雪道での運転は何が起こるか分かりません。どんなに運転に自信がある人でも、まずこのことは受け入れてもらいたいものです。ちょっと不安になるくらいが、ちょうどいいくらいなんじゃないでしょうか。
そういう前提で、車でゲレンデ入りする人向けに注意すべき点をまとめました。
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これだけは必ず準備しよう
スタッドレスタイヤは絶対
これは、絶対です。積雪や凍結でも高い能力を発揮できるので、安心度がまるで違います。雪道でなくても走行できることが特徴なので、冬が来たらタイヤを履き替える習慣をつけておきたいですね。ちなみにオールシーズンタイヤは雪道では効きません。
タイヤチェーンは必ず持っていく
車で降雪地域に行くときの基本の「き」です。たとえスタッドレスタイヤでも、雪道ではチェーンをつけているかどうかで走行パワーに雲泥の差があります。チェーンは取付けが大変というのは昔の話で、いまのチェーンは取付けがとても簡単なものがあります。安いものであれば7,000円くらいから購入できるんですよ。
バッテリーのチェック
これも命綱の一つ。寿命が近づいているバッテリーでは、寒冷地ではエンジンを動かせなくなる恐れがあります。出かける前にバッテリーの液や充電量が十分かどうか確認しましょう。近くの車用品店、もしくはガソリンスタンドでチェックしてもらえます。少しでも不安があれば、新品に取り換えてしまうのがオススメ。バッテリーが上がってしまったときのために、ブースターを揃えておくこともオススメします。
ウォッシャー液は固まります
雪道では視界の確保は大切です。寒さに強い寒冷地用のウォッシャー液を入れておきましょう。
JAF会員証
助けてくれる人がいるという安心感は何事にも変えられません。
ドライバーは2人以上で
雪道を走るということは予想以上に運転手に負担をかけます。それだけ事故になる可能性が増えるということです。
そのほか
スコップ(鉄製)、手袋、長靴、牽引用ワイヤーなど。何かあったときに「持っててよかった~」と思う物です。
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運転するときはこれに気をつけよう
とにもかくにも「安全運転」
スピードは控え目に、車間距離は十二分にとりましょう。雪道では「ちょっと大げさかな」と思ってしまうくらいがちょうどいいです。
エンジンブレーキをメインで使う
AT 車に乗り慣れている人には馴染みがないかもしれません。エンジンの回転を利用したブレーキのことを言います。低いギアにシフトダウンすることで回転が抑制され、制動力が働きます。フットブレーキでは急な制動力がかかってしまうので、雪道では簡単にタイヤをスリップさせてしまいます。フットブレーキは補助的 に使うようにしましょう。
坂道では止まらない
一旦坂で止まってしまうと、発車するときにスリップが起こりやすいです。前の車との車間距離を十分に取りながら、見計らって一気に登り降りしてしまいましょう。
曲がるときはしっかり減速
道路が滑りやすいとき車は横方向の動きに弱いです。しっかり減速してからハンドルを切るようにしましょう。
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車を止めるときはこれに注意しよう
駐車するときの注意 その1
車を長時間止めるときにサイドブレーキはかけないようにしましょう。凍結してリリースできない場合があります。
駐車するときの注意 その2
エンジンをかけたまま車の中で寝ている人をよく見かけます。ふとした拍子にアクセル踏みっぱなしの状態になり、エンジンを壊してしまうこともあります。実際にそういう事故は発生しているので注意しましょう。
駐車するときの注意 その3
エンジンは冷えすぎるとかかりにくくなります。可能であれば駐車時はエンジンルームに陽があたる方向で止めたいですね。また、マフラーに雪が詰まっていて排気ができないことで、エンジンがかからないということがあるので、乗る前にはチェックしましょう。
冒頭にも書きましたが、雪道の運転は何か起こるか分かりません。
とにかく「安全運転」で。
そしてスノースポーツを楽しみましょう。